包容力の話。

はっきり言って彼氏には女の子が求めるタイプの包容力が不足している。

悩み事話していても喧嘩していても途中で
“俺ならこうする” とか “俺も今悩み事ある” とか
電話越しから泣き声が聞こえてくる とか

気づいたら彼主体の会話になっていて
それを聞いて電話が終わることも少なくない。
会話のマウンティングがお上手。


寝る前にすっきりしない気持ちが現れて
“あれ?私の悩み事解決してない”
と気がつくも時すでに遅し。

“なんで彼は解決してない私はしてないのだろう”
“泣きたいのはこっちだったよ”
と思っても言えるわけもなく。


受け止めてくれるどころか最後まで聞いてもくれない。
受け止めてもらって泣いてしまいたいけれどできない。
そんな彼に悩み事を話すことも次第に嫌になってきた。
困っているときに話したいと思い浮かぶ相手が別の人になってきた。
彼と付き合う前の方が感情を我慢しなくて気楽だったとすら思う。


ただ、最後までひたすら聞いたあと

“大変だったね、君は悪くないよ”
“よく我慢していたね、偉かったね”

そんな風に受け止めてくれるだけで満たされるのに。
本当は別の人じゃなくて彼にそういってもらえた方が安心できるのに。
弱ってるときの女の子のメンタルなんて小さな子どもと大差ないのに。
数分でいいから100%の優しさと気づかいがほしいだけなのに。

とは言えこれを直接伝えることは彼の言動を支配することになりうる。
だから言えない、言わない。

苦しいときに頼ることができない存在でいいのだろうか。
なんて思うけど仕方がない。

彼には彼の過去や考えがあるだろうから、できる限りは
“そのままでいいよ”と言ってあげられる私でいたいとも思う。


これは私の優しさではなく弱さの象徴。