電話の話。

月に何回か、お互いの予定が合うときに電話をするようにしている。
彼と付き合うまで日々のラインだけでもめんどくさいのに電話なんて論外だと思っていた。

人の表情が見れない状態でコミュニケーションを取ることは得意ではない。
深読みしてしまって疲弊してしまう。

けれど彼との電話は楽しい。
しかもだいたい短時間だから疲弊する前に終わる。

そして2人ともあほだから、だいたいくだらない話をしてその時のホットニュースを話し忘れる。

しかも彼は切る直前に“大好き”って言わせたがる。
私は彼と違ってその言葉の安売りしてないからだいたいの場合は言わない。
そして彼が拗ねる。

掛け始めとかに言わせようとするなどの作戦の変更もなく切る直前に言わせたがるからあほかわいい。
なんて思っていることも露知らず彼は拗ねる。

彼の近くにお母さんがいることもあるのに
“大好きだよ”
なんて伝えてくるからますます恥ずかしい。
いつか会うときどうしてくれるんだ。

そして電話を切ったら律儀に
“電話ありがとう”
と連絡してくる彼はますますかわいい。
“またそのうち電話かけてあげましょう”
と思わずにはいられない。


オチが全く見つからない日もある。